Case Study

事例を知る

組織が変わる、仕事が変わる

機械学習基盤を使ってクリエイティブな仕事を進めている事例を紹介します

大規模組織のデータ利活用推進メンバーが実践する
デジタルイノベーション

明治18年から続き、日本を代表する企業である東京ガス様が、注目すべき4つの市場環境の変化(脱炭素化の潮流、デジタル化の進展、お客様の価値観の変化・多様化、エネルギー自由化の進展)に対し、2019年11月に東京ガスグループ経営ビジョン「Compass2030(*1)」を発表しました。この発表に先駆け、全社的なデジタルトランスフォーメーションを推進するデジタルイノベーション本部が発足し、当社(GRI)は外部パートナーとしてプロジェクトサポートを担ってきました。グループ社員16,000人を超える大規模な組織でのデータ利活用を推進する中心メンバーはどのような考えに基づきデジタルイノベーションを実践しているか、伺いました。
(*1):https://www.tokyo-gas.co.jp/IR/compass2030/

  • 古川道信 様

    東京ガス株式会社
    デジタルイノベーション本部 デジタルイノベーション戦略部 データ活用統括グループ

    古川道信 様

  • 笹谷俊徳 様

    東京ガス株式会社
    デジタルイノベーション本部 デジタルイノベーション戦略部 データ活用統括グループ

    笹谷俊徳 様

“課題整理から一緒に考えられること”
当社とプロジェクトを発足した経緯を教えていただけますか

笹谷 様

私の所属する「デジタルイノベーション本部 デジタルイノベーション戦略部 データ活用統括グループ」では東京ガスグループ全体のサービスや業務の効率化のためのデータ・アナリティクス活用を推進しています。分析の手法やソリューションは色々ありますが、東京ガスの各原局での課題や全社横断的な課題という実務に適応する難しさを感じていました。また、外部の専門家の力を借りた方が効率的な部分も多いことを理解しているため、色々な会社の方にお話を聞く機会が多いです。

そういったなかで、課題整理の部分から一緒になって考えてもらえるパートナー企業を探していました。GRI社からお話をお伺いした際、課題の切り分けですとかを肌感覚ですごくわかってらっしゃって、難しい課題でもむしろ一緒に面白がって取り組んでいただける、そういった空気を感じていました。

古川 様

はじめてお会いしお話しを伺う中で、データ利活用に関して領域を限定せず、様々な領域でのデータ活用推進やアナリティクスを中心にしたご相談ができそうだなという期待感を持ちました。

笹谷 様

最初に取り組んだテーマは、Tableauドクター(*2)です。東京ガスとしてTableauを本格的に使い始めた段階で、全社にTableauを浸透させる上での課題を気軽に相談できる場を設置しました。

(*2) Tableau Doctor: 現場でTableauに関する悩みを自由に質問できる場所をGRIが提供。GRIは課題の理解から実現方法案の提示、データの持ち方の提案、分析技法や考え方の解説を行う

“事業への理解と
ノウハウ提供の重要さ”
プロジェクトを通して
気付きはありましたか

笹谷 様

データ利活用のプロジェクトはかっちりと仕様を決めてそれに向かって突き進むというよりは、色々やってみたいことがあるので柔軟にご相談できるのがやっぱり必要だなと再認識しました。この部分は本当に期待通りでした。

もう一つ嬉しかったこととして、分析をお願いする中でノウハウの肝心なところを商売道具にも関わらず、惜しみなく私たちにも教えてくださる点です。単に目の前の課題、困っているところだけを実施するのではなく、今後、弊社の実践力が高まるようにプロジェクトを進めてもらえている点がありがたい所です。

古川 様

過去に色々とお付き合いをした企業のなかには、弊社の事業に関する理解が不足していたり、あるいは我々が望むプロジェクトの進め方のイメージが十分にご理解いただけていないと感じることがしばしばありました。GRI社は明言化されていない依頼背景を捉えた上で、アウトプットをしていただいているという認識があります。多様な課題について直ぐにご相談できるプロセスが、私としては非常にありがたい部分です。

“データ利活用の広がりと
事業部門の巻き込み”
プロジェクトのテーマと
その成果を教えていただけますか

笹谷 様

マーケティング関係のテーマもあれば、事業のオペレーションの「見える化」など、様々な事業活動のデータのダッシュボード化を進めています。内容によらず、どんな案件でもご相談に乗ってもらっています。

古川 様

スタートはリビング領域と呼ばれる家庭用の電力・ガス・サービスを中心としたマーケティング領域のデータをTableauを使ったダッシュボードによる「見える化」をしてきました。現在は、リビング領域に限定せず、全社の様々な部門向けの、例えばガスを調達する原料部門や、ガスの受入・供給を行う生産部門等で、業務・事業を通じて生まれるデータの見える化・活用を進めています。

笹谷 様

最初は限られたメンバーのみによるTableau利用でしたが、活用部門が広がり、活用されているダッシュボードの種類がどんどん広がっています。

古川 様

そもそもBI(ビジネス・インテリジェンス)という機能を活用するとどのようなことが実現できるのか、よく理解できていない各部門のメンバーには、まずは「BIを活用するとこうしたことが出来るようになります」というのを実際に見てもらうことが効果的です。そこでTableauドクターにて、各部門の実データを用いて実例を作るアプローチを行いました。マーケティングの領域に限らず様々な部門への展開をするのには大変有効でした。業務・事業領域を限定せずにGRI社にご相談に乗っていただき、ご協力いただけている成果だと考えています。

笹谷 様

目で見えるような形にすることがすごく大事でした。実際にこういうことができるというのが目に入ると、さらにやりたいことのアイディアが湧いてきます。データ活用が好きな社員に興味をもってもらえるケースも増えてきています。どんどん新しいダッシュボードを会社の中に出しながら、それによって少しずつ仲間を作れているという実感があります。そういった意味ではTableauドクターの仕組みは仲間を巻き込むという意味でも大事だなと思います。事業部門の人にも作りたいダッシュボードの要望をだしてもらっています。

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